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大阪弁護団 安愚楽事件で初の集団提訴

(毎日新聞)

<和牛商法>安愚楽 近畿の出資者9人、賠償求め初の提訴へ

(図版)
安愚楽牧場の和牛詳報の仕組み

 経営破綻した安愚楽(あぐら)牧場の和牛商法事件で、近畿の出資者9人が近く、元社長の親族や元役員の計29人とファミリー企業3社を相手取り、約1億6600万円の賠償を求める訴えを大阪地裁に起こす。破産した牧場本体や元社長は賠償の支払いが難しいことから、弁護団は親族を含めたグループ全体の責任を問うことで、最大限の被害の回復を目指す。

 安愚楽牧場被害対策大阪弁護団によると、約7万3000人が出資し、約4200億円という過去最大規模の投資被害が出ているが、出資者が経営陣を民事提訴するのは初めて。

 原告は700万〜2億2300万円を出資したという大阪などの男女(40〜70代)。被告は牧場本体やファミリー企業の元役員ら。経営の中枢だった牧場元社長、三ケ尻久美子被告(69)=公判中=の長男ら複数の親族を含む。ファミリー企業3社は人材派遣やグループの保険代理業を営んでいる。

 弁護団によると、安愚楽牧場は約4200億円を集めながら、残った資産はその5%に過ぎず、出資者への返還はほとんど見込めない。さらに、三ケ尻元社長も破産し、賠償金を支払う能力はないとみられる。

 一方で、牧場側は、出資者向けの見学会にグループ内のホテルやレストランを活用した。牧場本体とグループ会社の役員を兼務する場合も少なくなく、牧場本体からグループ内に融資した形跡もあった。

 このため、安愚楽牧場の和牛商法はグループ全体で推進され、主要な役員は早い時期から和牛商法が破綻している実態を把握していたと判断したという。

 弁護団は(1)牧場本体の役員(2)グループ企業に長期間在籍した役員(3)存続するファミリー企業−−を被告にし、それぞれの賠償責任を追及することにした。

 安愚楽牧場の実態については、子牛の売却額が配当を出せる水準の半分程度の60万〜88万円だったなど、出資金を配当に回す自転車操業だったと指摘。うその説明で出資を勧誘する詐欺行為を続けたと訴える。

 原告9人は計約4億3000万円を出資し、ほぼ全額を失った。ただ、請求額に応じて訴訟費用が膨らむことから、訴訟で請求するのは、その一部の返還にとどめる。訴訟で得た賠償金はプールして、他の被害者を含めた救済に充てる。

 大阪弁護団の大槻哲也弁護士は「安愚楽牧場がグループ一体で詐欺商法を進めたことを立証し、多くの被害救済につなげたい」と話している。【内田幸一】

毎日新聞 2013年11月06日 02時30分(最終更新 11月06日 07時21分)
http://mainichi.jp/select/news/20131106k0000m040152000c.html

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(毎日新聞)

安愚楽提訴へ:1900万円被害者 何があったか知りたい

(写真)
保有頭数の増加をアピールする安愚楽牧場のパンフレット。このパンフレットをみて投資した人も少なくない。

 「裁判所には詐欺と認めてほしい」。安愚楽(あぐら)牧場による和牛商法事件で、近畿の出資者が訴訟を起こすことを決めた。刑事事件としては詐欺罪が適用されなかった過去最大規模の投資被害事件。原告らは、和牛商法の実態が民事裁判で明らかになることを期待している。

 大阪地裁に提訴する原告の一人、大阪府摂津市の女性(70)は女手一つで育てた子どもに資産を残したいと、コツコツとためた預金を元に約1900万円を投じたが、すべて失ったという。

 女性は結婚して子ども3人をもうけた。夫の暴力などが原因で離婚し、新聞配達、アパートの管理人、皿洗いなど、いくつもの仕事を掛け持ちし、子どもを育て上げた。

 安愚楽牧場への最初の出資は約25年前。「自分が苦労した分、子どもに少しでも蓄えを残してやりたい」。そう考えて200万円を投資した。配当は滞りなく支払われたため信用し、その後も出資を重ね、家族名義も含めて総投資額は約1900万円に上った。

 安愚楽牧場は元社長の三ケ尻久美子被告(69)=公判中=が中心になり、テレビCMや雑誌の広告を展開して出資者を募集し、事業を拡大してきたとされる。グループ企業がレストラン、ホテルなどを経営、「安愚楽ブランド」を形成した。

 女性は有名ホテルなどで開催された牧場のパーティーに複数回招待されて参加した。三ケ尻元社長も顔を出して一緒に食事し、すっかり信用したという。

 しかし、実際は、顧客が投資した分の繁殖牛も飼育されていなかったとされるが、何の説明もなかった。

 2010年、口蹄疫(こうていえき)ウイルスが病原体となって牛や豚に感染する問題が起きたが、牧場からは「大丈夫」という趣旨の文書が届いただけだった。

 出資金を失った女性は現在、年金だけでは足りないため、病院の清掃の仕事をして生活しているという。

 三ケ尻元社長らは特定商品預託法違反(不実の告知)の罪で起訴されたが、より法定刑の重い詐欺罪については、犯意の立証が難しいなどとして不起訴となった。

 女性は「詐欺罪に問われないのはおかしい。民事裁判を起こすことで、一体何があったのか知りたい」と話した。【渋江千春】

毎日新聞 2013年11月06日 02時31分(最終更新 11月06日 07時33分)
http://mainichi.jp/select/news/20131106k0000m040153000c.html

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(共同通信)

安愚楽牧場を近畿の出資者提訴へ 関連会社役員らに賠償求め

 和牛オーナー制度が行き詰まり破綻した畜産会社「安愚楽牧場」(栃木県)の近畿の出資者9人が、関連会社3社とその役員ら29人に約1億6千万円の損害賠償を求める訴訟を、7日にも大阪地裁に起こすことが分かった。原告弁護団が6日、明らかにした。

 原告弁護団によると、出資者が牧場側経営陣を相手取り民事訴訟を起こすのは初めて。

 原告は大阪府や滋賀県などの男女で、出資額は計約4億3千万円。被告は、元社長の三ケ尻久美子被告=特定商品預託法違反罪で公判中=の親族らが役員を務める関連会社と、その経営陣。

2013/11/06 12:39 【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/201311/CN2013110601001336.html

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(時事通信)

安愚楽牧場幹部を提訴へ=出資者ら1億6000万円請求-大阪地裁


全国から出資金を集めて経営破綻した安愚楽牧場(栃木県那須町)をめぐる事件で、近畿地方の出資者9人が、同社の元幹部ら29人と関連会社3社を相手に約1億6000万円の損害賠償を求める訴訟を近く大阪地裁に起こすことが6日、分かった。原告側弁護士によると、一連の事件で出資者が経営陣を提訴するのは初めてという。

(2013/11/06)時事ドットコム
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2013110600383

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(朝日新聞)

安愚楽牧場の関連会社を提訴へ 全国初、近畿の被害者ら

破綻(はたん)した安愚楽(あぐら)牧場(栃木県)の和牛商法事件で、近畿の出資者9人が6日にも、関連会社とその役員29人らを相手取り、約1億6千万円の損害賠償を求める訴訟を大阪地裁に起こす。原告弁護団によると、同牧場の関連会社の責任を問う訴訟は全国初という。

 原告側によると、9人は、同牧場大阪支店で契約した大阪府や滋賀県などの40~70代の男女で、出資額は計約4億3千万円。

 被告は、元社長の三ケ尻久美子被告=特定商品預託法違反罪で公判中=ら旧経営陣の親族が役員の3社と、3社を含む関連会社の役員ら。同牧場からの貸付や未払い金がある▽関連会社の役員を5年程度務めたか、同牧場役員の経験がある――などの条件で選んだ。ただ、3社以外の会社は大半が破産か休眠状態という。

 原告側は、赤字を隠して勧誘を続けた本体と関連会社は「実質的に一体で、違法行為の認識を共有していた」と位置づけた。安愚楽被害・大阪弁護団の大槻哲也弁護士は、「表面化していない事実が明らかになり、被害回復の一助になれば」と話した。

 同牧場は2011年に経営破綻し、東京地裁で破産手続き中。負債は約4200億円にのぼるが、出資者7万3千人への配当は5%程度にとどまる。元社長らも破産手続き中という。

 警視庁は6月、元社長ら3人を同容疑で逮捕。東京地検は元社長ら2人を起訴したが、各地の被害者による詐欺容疑での告訴は不起訴処分(嫌疑不十分)とした。【吉浜織恵】

朝日新聞デジタル 2013年11月6日07時22分
http://www.asahi.com/articles/OSK201311050140.html
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