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安愚楽牧場、本体元役員に1億6000万円賠償命令 大阪地裁

〔産経WEST〕

2016.5.30 16:29
安愚楽牧場、本体元役員に1億6000万円賠償命令 大阪地裁

 経営破綻した安愚楽(あぐら)牧場(栃木県那須塩原市)の和牛商法事件をめぐり、近畿の出資者9人が、役員ら22人と関連会社3社に総額約1億6千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が30日、大阪地裁であった。佐藤哲治裁判長(異動のため大島雅弘裁判長代読)は、このうち同牧場の元取締役(74)に全額の賠償を命じ、元監査役(67)についても、うち7千万円の範囲で連帯責任を負うとした。

 原告側弁護団によると、各地で起こされている安愚楽牧場被害をめぐり役員らの責任を問う訴訟で、判決は初めて。

 特定商品預託法違反(不実の告知)罪で懲役2年6月の実刑が確定した三ケ尻久美子元社長(71)らについて、弁護団は破産により賠償能力がないとして訴訟の相手に含めなかった。

 判決理由で佐藤裁判長は「安愚楽牧場では平成7年ごろから、出資者に割り当てる繁殖牛が不足していた」と述べ、実際には少ないときで契約頭数の55%しか牛がいなかったと指摘。にもかかわらず、契約書では足りているように装っており、不実告知の違法があったと認定した。

 そのうえで、元取締役については事業報告書を通じて不正を認識し、新たな契約募集を止めるよう元社長らに進言すべき義務があったのに、これを怠ったと判断。元監査役も書類を詳しく調査していれば、不正を把握できたとして一部責任を認めた。

 一方、不正は牧場本体の役員と一部従業員しか知らなかったとして、関連会社やその役員らへの請求は退けた。

産経WEST
http://www.sankei.com/west/news/160530/wst1605300053-n1.html

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〔共同通信・ロイター〕

安愚楽元役員らに賠償命令
和牛商法巡り1億6千万円
2016/5/30 18:18

(写真)
 経営破綻した畜産会社「安愚楽牧場」の那須本社牧場=2011年8月、栃木県那須町

 和牛オーナー制度で経営破綻した畜産会社「安愚楽牧場」(栃木県那須塩原市)の近畿の出資者9人が、役員ら22人と関連会社3社に約1億6千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、大阪地裁は30日、元取締役1人に全額の支払いを命じ、元監査役にうち7千万円の連帯責任を認定した。

 原告代理人によると、安愚楽牧場被害で役員の民事責任が問われた各地の訴訟で初の判決。

 判決で佐藤哲治裁判長は「安愚楽牧場では1995年ごろから繁殖用の牛が不足した状態だったが、出資者との契約などでは足りていることを前提にした」として特定商品預託法違反(不実の告知)に当たると判断した。

共同通信 47NEWS
http://this.kiji.is/109919766972614135?c=39546741839462401

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〔デイリースポーツ〕

安愚楽元役員らに賠償命令
2016年5月30日

(写真)
 経営破綻した畜産会社「安愚楽牧場」の那須本社牧場=2011年8月、栃木県那須町

 和牛オーナー制度で経営破綻した畜産会社「安愚楽牧場」(栃木県那須塩原市)の近畿の出資者9人が、役員ら22人と関連会社3社に約1億6千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、大阪地裁は30日、元取締役1人に全額の支払いを命じ、元監査役にうち7千万円の連帯責任を認定した。

 原告代理人によると、安愚楽牧場被害で役員の民事責任が問われた各地の訴訟で初の判決。

 判決で佐藤哲治裁判長は「安愚楽牧場では1995年ごろから繁殖用の牛が不足した状態だったが、出資者との契約などでは足りていることを前提にした」として特定商品預託法違反(不実の告知)に当たると判断した。

デイリースポーツ
http://www.daily.co.jp/society/national/2016/05/30/0009134829.shtml

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〔時事ドットコムニュース〕

元役員に全額賠償命令=安愚楽牧場被害-大阪地裁

(写真)
安愚楽牧場の元役員らに賠償を命じた判決後、記者会見する弁護団の斎藤英樹弁護士(左)ら=30日午後、大阪市北区の大阪司法記者クラブ

 全国から出資金を集めて破綻した安愚楽牧場(栃木県那須町)をめぐり、近畿地方の出資者9人が元幹部ら22人と関連会社3社に約1億6600万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が30日、大阪地裁であった。佐藤哲治裁判長は元役員(74)に請求全額、元監査役(67)にその一部を支払うよう命じた。
 安愚楽牧場は和牛の保有数を上回るオーナーと契約して約4200億円を集め、2011年に破綻。元社長ら2人は特定商品預託法違反の罪で実刑が確定した。被害対策弁護団などによると、今回は元幹部の民事責任に関する初の判決という。
 佐藤裁判長は、安愚楽牧場が契約書にオーナー牛が実在するなどと記載したのは同法違反と判断。元役員らは頭数を調査して契約中止を進言する義務に違反したなどと認定した。元社長の親族らと関連会社については、頭数不足を認識できたとは言えないとして訴えを退けた。
 弁護団の斎藤英樹弁護士は判決後の記者会見で、「役員らの責任を認めたのは高く評価している」と話した。(2016/05/30-18:00)

時事ドットコムニュース
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016053000633&g=soc

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〔読売テレビ・日テレNEWS24〕

和牛商法 安愚楽牧場元役員らに賠償命令

戦後最大級の消費者被害事件に判決が出た。牛を購入すると、配当金がもらえるとうたい、その後、経営破たんした安愚楽牧場側に賠償を求めた裁判で、およそ1億7000万円の支払いが命じられた。安愚楽牧場は、オーナーが購入した和牛を代わりに飼育し、そこから出た利益の一部を還元するビジネスモデルで、全国のおよそ7万3000人から、4300億円近い金を集めたのち5年前、経営破たんした。関西居住のオーナー9人は、「そもそも牛の数が足りておらず、ビジネスモデルは破たんしていた」などと主張。実刑判決を受けて賠償の支払いが難しい元社長を除く元役員らに対し、およそ1億6700万円の損害賠償を求めていた。30日の判決で、大阪地裁は、「牛の数が不足していた問題を認識しながら、オーナーに説明する義務を怠った」などとして、経営破たん時の執行役員だった男性に、請求通りおよそ1億6700万を、そのうち、7000万円は監査役だった男性と連帯して、支払うよう命じる判決を言い渡した。弁護団らは「知らなかったといって刑事責任を問われていない人がいて、しかるべき責任が認められている点は高く評価している」と述べた。一方、元役員らの弁護士は、「取材は断る」としている。(05/30 18:26)

読売テレビ
http://www.ytv.co.jp/press/kansai/D12618.html
日テレNEWS24
http://www.news24.jp/nnn/news88915669.html

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〔読売新聞〕

安愚楽牧場の2元役員に賠償命令…1億6千万円
2016年05月30日 19時48分

 経営破綻した「安愚楽あぐら牧場」(栃木県那須塩原市)の和牛オーナー制度をめぐり、近畿地方の出資者9人が同牧場や関連会社の役員だった22人などに計約1億6000万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が30日、大阪地裁であった。

 佐藤哲治裁判長(大島雅弘裁判長代読)は牧場の元役員2人に全額の賠償を命じた。被害対策弁護団によると、牧場側の賠償責任を問う訴訟の判決は全国で初めて。

 同牧場は、繁殖牛のオーナーとなった出資者に雌牛から生まれた子牛の売却代金を配当していたが、2011年に経営破綻。警視庁は、繁殖牛が足りないことを隠してオーナーを募集したとして元社長ら3人を特定商品預託法違反容疑で逮捕し、元社長ら2人は実刑判決が確定している。

 佐藤裁判長は判決で、元取締役と元監査役の2人は「オーナーの新規募集を止めるべきだった」とし、役員としての注意義務違反を認定。一方、関連会社の役員らについては、不正の認識がなかったと判断した。

 同牧場の破産手続きは14年3月に終結したが、約7万3000人のオーナーの出資金を含む約4200億円の負債に対し、返金されたのは約214億円だけ。逮捕された3人も破産したため、原告の9人は他の役員らを提訴していた。

2016年05月30日 19時48分 Copyright © The Yomiuri Shimbun

読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160530-OYT1T50119.html

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〔ABC朝日放送〕

【大阪】安愚楽牧場訴訟 請求通りの賠償命じる5/30 19:50

「和牛商法」の投資被害が問題となった安愚楽牧場をめぐり、関西の出資者らが損害賠償を求めていた裁判で、大阪地裁は請求通りの賠償金の支払いを命じました。

安愚楽牧場は、生まれた子牛の売却益を配当する「和牛オーナー制度」で、全国から出資金を集めながら、4300億円もの負債を抱え、5年前に経営破たん。元社長らは特定商品預託法違反の罪で実刑判決を受けています。総額4億3000万円を出資した大阪や滋賀などに住む男女9人は、牧場や元社長に全額を返還させるのは難しいとみて、元社長の親族や元役員、牧場の関連会社などに合わせて1億6600万円の損害賠償を求めていました。大阪地裁は、牛の頭数が不足しているのに牧場側が出資を呼びかけ続けたのは違法だとして、請求額全額の支払いを命じる一方、賠償責任については元役員ら2人のみと判断しました。安愚楽牧場をめぐり旧経営陣の責任を認めた民事訴訟の判決は全国初です。
(動画あり)

ABC朝日放送
http://webnews.asahi.co.jp/abc_2_004_20160530010.html

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〔産経WEST〕

2016.5.30 21:02
「思い踏みにじられた」 安愚楽牧場の出資被害者

 「子供たちに何か形にして残してあげたいという思いを踏みにじられた。判決で元役員の責任が認められたことは評価したい」。安愚楽牧場をめぐる訴訟で原告となった大阪府摂津市の女性(73)は判決後、こう話した。

 女性は夫と離婚後、仕事を掛け持ちして、3人の子供を女手一つで育てたという。「子供たちに自分のような苦労をさせたくない」との思いから、約1600万円を出資したが、戻ってきたのはわずか80万円程度だった。

 訴訟では安愚楽牧場元社長の親族の賠償責任も追及したが、判決では認められなかった。女性はこの点について「親族が知らなかったはずがない」と批判した。

産経WEST
http://www.sankei.com/west/news/160530/wst1605300080-n1.html

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〔日本経済新聞〕

安愚楽元役員らに賠償命令 大阪地裁
2016/5/31 0:30

 和牛オーナー制度が行き詰まり経営破綻した「安愚楽牧場」(栃木県)の出資者らが、役員ら22人と関連会社3社に約1億6千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が30日、大阪地裁であった。佐藤哲治裁判長(大島雅弘裁判長代読)は元取締役(74)に全額の賠償を命じ、元監査役(67)に対しても、うち約7千万円の連帯責任を認定した。

 原告代理人によると、出資者による各地の訴訟で初の判決。原告は大阪、兵庫、奈良、滋賀の各府県に住む40~80代の男女9人。

 判決は、実際の飼育頭数がオーナー契約を結んでいた頭数よりも少なかったと指摘。同社がパンフレットなどで「牛は存在する」と説明していたのは特定商品預託法違反(不実告知)に当たると判断した。

 その上で、元取締役は繁殖牛の不足などを認識し、適切な措置を講じる義務があったと認定。元監査役も監査業務を怠ったとした。他の役員や関連会社については「契約頭数の不足を認識していたとは認められない」などと請求を退けた。

日本経済新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG30HBF_Q6A530C1CC1000/

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〔NHK 関西NEWS WEB〕

安愚楽牧場 元役員に賠償命令
05月30日 17時56分

和牛オーナー制度で全国の7万人以上の会員から資金を集め、経営破綻した「安愚楽牧場」の元会員らが賠償を求めた裁判で、大阪地方裁判所は30日、2人の元役員の責任を認め、1億6600万円余りの支払いを命じました。
「安愚楽牧場」は、繁殖用の牛への投資を募る和牛オーナー制度で、全国の7万人以上の会員から資金を集めましたが、平成23年に、4200億円を超す負債を抱えて経営破綻し、三ケ尻久美子元社長ら2人が特定商品預託法違反の罪で実刑判決が確定しています。
これについて、大阪など関西の元会員9人が、「安愚楽牧場」や関連会社の元役員などに、1億6600万円余りの賠償を求めて訴えていました。
30日の判決で、大阪地方裁判所の佐藤哲治裁判長は「安愚楽牧場本体の元取締役は、繁殖牛が不足している問題などを知っていたのに、適切な措置を取らず、監査役は業務監査をしなかった」と指摘して2人の責任を認め、原告らが求めたのと同じ額の1億6600万円余りの支払いを命じました。
一方、ほかの元役員などについては、繁殖牛が不足していることを知らされていなかったなどとして、責任を認めませんでした。
判決について、安愚楽牧場被害対策・大阪弁護団の斎藤英樹弁護士は「刑事責任を問えなかった元役員が多くいる中、その一部であっても、民事責任が認められた点は高く評価できる」と話していました。
(動画あり)

NHK 関西NEWS WEB
http://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20160530/5481261.html

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